大好きな短歌

今日も大好きな短歌を楽しみましょう。頂いた歌集や歌書などを紹介します。

103 与謝野晶子の百首

書名  与謝野晶子の百首

著者  松平盟子

発行  2023年7月7日 初版

発行所  ふらんす堂

 

長い時間をかけて与謝野晶子を研究した歌人、松平盟子が解説する百首。

若い頃の短歌と、何人もの子供を産み育て齢を重ねて人生の喜びも苦しみも体験した

晶子の短歌は年々変化をしてゆく。

 

短歌を始めた頃の強烈な印象深い短歌の数々は確かに精彩を放ち、世間も驚かせた。

しかし、今でもどこか観光地へ行くと、どうも晶子の短歌に出会う。

明子が宿に宿泊したというので色紙が飾られていたり、お寺の境内でさえも歌碑が建ったりしている。

ことしはNHK大河ドラマの影響もあって、なおさら短歌に触れる機会も増える。

夫を失った紫式部が書いたのは源氏物語だが、夫を亡くした晶子がそれを思うとき

自分は数え年で還暦を迎え、もう若くはないなあと考える。

 

生涯でいかに多くの歌を残し、文章なども残したか、驚くべき結果である。

若き頃の歌がいろいろ言われることには、晶子はもっと今を見て欲しいという気持ちでいたようだ。そう、人間は絶え間なく変わっていくものだ。

人生は長く険しくて楽しいことばかりではない、でも生活苦と戦いながらも多くの子供を産み育て、家庭を守り、夫に尽くした。

並みの人間には到底できない努力と才能である。