91 本 茂吉を新しく読む
書名 茂吉を新しく読む
著者 間瀬 敬
発行所 不識書院
発行日 2021年12月27日
価格 本体3,000円+税
表紙の書名の横に、「古典と共に生きる歌人」 とある。
著者は若い時にドイツに住んでいて、日本人街で齋藤茂吉の歌集を買い、
それにドイツの歌があったので不思議な魅力に取りつかれたそうだ。
さらに、かつてフランスで親しんだ酒、パスティスの歌があり、その芳香が
脳裏によみがえり、しばらくして、その芳香を求めようとして、短歌の会
アララギに入会し、ドイツから投稿を続けた。
斎藤茂吉を「古典と共に生きる歌人」としてとらえた著者が、どんなふうに
その論を展開するのか、楽しみな評論だ。
秋の夜長に少しづつ時間を作り読んでみたい。
90 本 万葉十二カ月
書名 万葉十二ヵ月
著者 犬養 孝
発行日 1983年 11月 25日 3刷
発行所 ㈱新潮社
定価 1,300円
88本 短歌でたどる文学碑探訪記
書名 短歌でたどる文学碑探訪記 (迯水叢書第133篇)
編著者 三井 治枝
発行所 (有)大国印刷
定価 3,000円+税
平成15年4月より令和3年9月まで、歌誌「迯水」の表紙に連載してこられたものに基づいている。渓声出版で上梓する予定だったものが、社主の赤木賢而氏のご逝去により、かなわなくなり、長い交流のある大国印刷さんにて完成されたものだ。
序文は今年103歳になられた中里冨美雄氏、跋文は神田重幸氏、いずれも三井氏が尊敬されている方々だ。
そして、あとがきでは、赤木賢而氏のご逝去により「迯水」は解散されたが、その折会員の錦織正明氏が寄せられた短歌も紹介されている。
全国の歌碑の心を汲み取れる表紙の写真「迯水」久遠 錦織正明詠
コロナ禍が続くうちに年を重ねて、なかなか全国への旅もかなわぬ私だがこの本でじっくり楽しませていただいている。