穂村弘さんの短歌の本をいくつか読んでいる。
めくってびっくり短歌絵本 穂村弘・編 全5巻
全5巻のうちの2冊を読んでみた。
(1) 書名 そこにいますか 日常の短歌
著者 穂村弘 絵 西村敏夫
発行日 2011年7月10日 第7刷
発行所 株式会社岩崎書店
価格 本体1400円+税
表紙の裏の文章を引用
短歌は、五・七・五・七・七の三十一音からなる短い歌です。
日々のふとしたことがらを短歌で楽しみましょう。
日常の短歌を十四首収録。
*この文章は縦書きなので、漢数字を使っている。とても気に入った。
なぜかというと、三十一文字ではなくて三十一音と書いてあるから。
どうしても、短歌を三十一文字ともいうのでそれに縛られがちだが、
この絵本では三十一音と表現している。とてもよい。
14人の作者の短歌を紹介している。
私は斎藤茂吉の短歌がすきだが、今まで気づかなかった作品が載っていた。
さまざまの工夫をしたる鍵ありて諸国の町に運ばれてゆく 斎藤茂吉
(2) 書名 納豆の大どんぶり 家族の短歌
著者 穂村 弘 絵 寺門孝之
発行日 2011年8月30日 第4刷
発行所 株式会社岩崎書店
価格 本体1400円+税
*題名の短歌は、笹公人さんの作品
十二人家族のつくる納豆の大ドンブリのねばりを思え
穂村弘さんの短歌は
目薬をこわがる妹のためにプラネタリウムに放て鳥たち
そして斎藤茂吉の短歌は
みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる