大好きな短歌

今日も大好きな短歌を楽しみましょう。頂いた歌集や歌書などを紹介します。

26 歌集『象のまつげ』 響叢書第38篇

書名   歌集『象のまつげ』 響叢書第38篇

著者   高木 陸(むつみ)

発行所  短歌研究社

発行日  2020年(令和2年)6月30日

定価   本体 2500円+税

  こんなにも象のまつげは長いのとサファリバスより窓越しに見る

  半周りほどの黄色いコロナ描きしばし午睡かひまわりの花

 

  *言葉の意味するものは時代とともに変わる。青春と書いて、いま若者は「あお 

   はる」と読む。かつてのコロナは、皆既日食の時に見える太陽の周りに白く輝く

   ものだった。しかし現在はコロナといえば、新型肺炎のことになってしまった。

   ひまわりは、阪神淡路大震災後は復興感謝のシンボルフラワーであり、その後の

   日本各地の災害の復興の花でもあった。そして今、ロシアの侵攻に苦しむウクラ

   イナの象徴的な花だ。平和のシンボルの花になる日を祈りたい。